介護で仕事探す場合は、職場のことを知らなければ仕事は選べません。おもな職場は介護施設になります。2000年以降介護保険が導入されたことで、民間の介護ビジネスも増えました。どのような基準で、職場や仕事を選んだら良いか迷うものですよね。
介護系の職場を考える一つの切り口として、誰を対象とした仕事かをまず考えてみることが挙げられます。福祉の仕事には、高齢者を対象とした職種、子どもを対象とした職種、障害者を対象とした職種の3つの大きなジャンルがあります。職場もこの3つが中心になっています。このほかに、医療の専門分的な技術を生かした職種などもありますので、最初にどの職種を選択するかで、進むべき進路が見えてきます。
次に、どんな役割の施設なのかを知ることが大事です。たとえば、介護施設には利用者が入所して24時間生活する「入所型」と、日中に利用者が通ってくる「通所型」があります。その他に、利用者の自宅にホームヘルパーや看護師などを派遣するタイプの施設もあります。高齢者施設を例にとると、入所型施設の代表格は「特別養護老人ホーム」、通所型には「デイサービスセンター」(日帰りの施設)、利用者の自宅に行くのが「在宅支援センター」になります。この施設の役割で勤務形態も違ってきます。入所型では、職員が夜勤など交替でお年寄りのお世話をしますので、通所型かどうかで働く側の環境も大きく変わってきます。自分がどんなライフスタイルを送るかを考えて、最適な職場を探しましょう。
介護の知識は、親の世話の時はもちろん自分の老後にも役立ちます。現場で働く人材は女性が多く職探しにも困らないため、主婦が仕事復帰できる職として理想的だといえます。